1995 IRONMAN HAWAII(2nd time)
 風に吹かれて

 2度目のハワイは万全の体制?で迎えた。
 まず宿は前回と同じくコナベイ。しかし海側のキッチンが充実している方にしてもらい、2部屋を確保。
ハワイ7度目(7年連続)の田中氏を筆頭に、応援者もふくめて5名。
 日本から持参した食材もたっぷり。
 とっても充実した?ツアーです。

 バイクの折り返し地点であるハビィの町に皆でレンタカーで観光に。
 時間的には実際のレースでバイクに乗っている頃。車を降りてみても本当に風が強いことがよくわかる。
 ヤシの木がかしいで、むこうに見える海は白波がたっている。

 ハビィの先のロードエンドまで行ってみた。道路はそこでおしまい。
 眼下にワイピオバレーの緑が広がっている。
 30-40分も歩けば崖下のビーチに降りられるそうだが、止めておくことに。
 相変わらず風は強く、海は真っ青。

 ハビィの帰りはコハラマウンテンロード(山側の道)を戻り、さらにクイーンKと平行して走っている山側のルートを選択。
 眼下に溶岩の先に広がるコハラコーストが見える。やっぱりスケールがデカイ!


 ハワイはレース当日のナンバリングに時間がかかるので有名なのです。
 ピ一応アルファベット順にいくつもテーブルを用意しているのだが、名前確認→両腕・両足にレースナンバの記入→ふくらはぎに参加カテゴリのアルファベット記入、という一連の作業に、「ワザとゆっくりやっているんじゃない?」と疑ってしまいたくなるほど
時間がかかるのが普通。
 それを終えてからでないと、バイクラックの中に入ってタイヤに空気を入れたりすることができない。それにトイレも長蛇の列になるし.....

 スタート地点から近いことから、まず朝イチでナンバリングを済ませてバイクまわりの整備をすませ、いったんコンドミニアムに戻る方法を選択。
 出発は午前4時頃。
 すでにゲート前には数十名が列を作っていて、その後ろにつくとほどなくゲートオープン。

 ナンバリング、バイクの整備をすませいったんコンドミニアムへ。
 そして7時スタートの前にはピアに戻る作戦です。

 海で泳ぐと結構わきの下や首筋がスレるのです。ウエットスーツを使わなくても、どうやら塩水でスレしてまうようで、たっぷりとワセリンを塗っておきく。

 そして海に。
 この年から、スイムスタート時のフライングや混乱を避けるために、午前7時ちょうどのスタートは中止に。
 つまり午前7時前後、すべての選手がスタートラインの内側に入った時点でスタートをきるという方法に変更されたのでした。
 そしてスタートラインが2列に。前列は賞金のかかったプロエントリの選手用。5m下がった後のラインがわれわれアマチュアのスタートラインとなる。

 そしてコナの街が明るくなった午前7時頃、レース・スタート。


 スイムは前年、スタート時刻を間違えた時よりは少しマシ。
 それでも苦手のウエット無しスイム。まわりは速い。
 自分では1時間10分を切るかな?と思っていたけれど、やっぱりダメ。
 1時間12分を要してしまった。

 そしてバイクラックに。
 じつはこの年は秘密兵器が ^^;)
レース前、同室の田中氏と検討のうえ使い捨てカメラをハンドル(DH)バーに付けたバッグに忍ばせていたのだ。カメラを確認してバイクスタート。

 パラニ通りの急坂を登りハイウェイに。
 しばらくして選手がバラけてから、実際の走っている目線で写真を撮ってみる(このカメラから撮った写真が「
アイアンマンハワイって」で紹介しているハイウェイの写真なのです。

 しばらく走ると田中氏を発見。
 お互いにお互いのカメラで記念撮影 ^^;)......
 右の写真は田中氏に撮影してもらった臨場感あふれる写真 ^^;)

 しかし余裕を見せていたのもこの頃まで。
 空港を過ぎると風は向かい風に。それも超向かい風。

 ハイウエィはゆったりとしたアップダウンが続くのだが、ゆるい下りではペダルをこがないと前にすら進まない.......
 もちろん平地・登りはインナーギア使用。そして下りでこいでも30km/hちょっとしか出ないためインナーのまま.....
 ワイメアの分岐を過ぎてもきつい苦行が続く。
 続くというよりは、コースが登り基調になるため、よりキツクなる。

 途中トップとすれ違う。
 アレンを含む数名のグループと思いきや、31番の選手がぶっちぎりで逃げている。「誰だ?」

 なんとかインナーギアを駆使してハビィの折り返しに。
 ここからしばらくは下り基調なので、気持ちよく走ることができる。右手に広がる海がきれだ。

 しかし下りが終わると、またまた向かい風に。
 行きが向かい風だから、復路が追い風になるということがないのがハワイ。
 行きも帰りも向かい風........
 結局ほとんどの行程が向かい風となり、かなり足を使わされてしまった。

 ところでバイクにはスタート時にボトルを2本つけておきます。その中には栄養ドリンクをあらかじめ入れておきます。私はTOP10という(甘〜いキャラメルを溶かしたようなドロドロとしたエネルギードリンク)3本分を水で薄めてロングボトルに入れ、スタートからチビチビと飲むというのが当時のプラン。
 かなり甘いので、これを飲んだあとに水を飲まないと口の中が結構どろっとした感じになってしまう。

 ちょうど130km地点くらいだろうか。
 エイドで水のボトルを2本とり、1本はバイクのボトルゲージに、もう1本はウエアの背中ポケットに入れておいた。

 少しして緩い登りでボトルゲージに刺した水ボトルを取って、頭から水をかけた................... つもりが、なぜかドロ〜

「あちゃー、 TOP10を頭からかぶっちゃった〜」

 体全体(特に頭 ^^;)から甘い香りが。
 あわてて残りのボトルから水をかけまくり、とにかく洗い流す。
 次のエイドでも水ボトルを3本取って、とにかく水をかける。

 ようやく事なきを得たものの、ハンドルのバーテープに結構しみこんだようで、手がベトベト。うー、気持ち悪。

 気持ち悪さをガマンしながら、向かい風と格闘したのでした。

 そしてバイク180kmに6時間以上を要し、なんとかバイクフィニッシュのコナサーフにたどり着いた。


 バイクでかなりの時間を要してしまったとはいえ、全力ではないのでそこそこ走れる。

 マイペースでランニングをスタート。
 何故か快調にアリイドライブのアップダウンを走る。

 カイルアの街に入る。ここからは往復コースなのでトップ選手ともすれ違うことができる..... と思った矢先、400mほど先のフィニッシュラインのアナウンスが聞こえてきた。
 「マークアレン」の名前が聞こえた。
 そうかトップがフィニッシュしたのか.....

 その後バイクで逃げていた選手とすれ違う。

 マークアレンがバイク終了時点で、バイクで逃げたトーマス・ヘルリーゲル(独)に13分つけられていた差をランでひっくり返して優勝したのを知ったのは翌日のことだった。

 坂をのぼりハイウェイに。
 結構バイクに乗っていた時間が長かったのでダメージが大きいと思いきやそれほどでもない...

 エナジーラボに入り、折り返しに向かう辺りも結構元気。

 ふたたびハイウェイに戻り、カイルアの街を目指す。

 人影はまばらだが、エイドのボランティアの数は圧倒的だ。
 ハードロックを流しているエイド、ハワイアンを流して楽しそうな子供達がたくさんいるエイド。
 実に楽しそうにエイドでの受け渡しを楽しんでいる。
 日本もこうなるといいのにね.............

 カイルアの街に入る坂のあたりからだんだんと応援者が多くなってくる。

 そして往きはやっとこさ登ったパラニ通りを一気に駆け下り、ダウンタウンを回り込むようにフィニッシュラインに向かう。

 アリイドライブ近くになると知り合いも何人か声をかけてくれる。

 そして「ことしはちゃんとフィニッシュ写真を撮ってくれ〜」と心の中でつぶやきながらフィニッシュラインを通過した。
 11時間12分を要した長旅だった。


 写真ってつい買っちゃうんですよね〜
 なぜか
 飾るところもないし、同じようなものばかりなんですが、つい。
 まあ、記録証以外は自分がそのレースに参加したという記憶しか残らないわけで、その薄れていく記憶を呼び戻すために写真を買っているような気もします.....