■ 2004 Ironman Langkawi Malaysia

 再び灼熱のマレーシアへ

 2002年にランでつぶれた苦い記憶があるマレーシアに再チャレンジ。
 ついにアイアンマン・トライアスロンも
20レース目。ほんとスキモノですなぁ〜(汗)

 マレーシアのレース日は、以前の1月後半から2月末(2004年は2月29日)に移動となっていた。
 そして2003年参加者の情報によると「かなり」暑いとのこと!
 コースもスタート直後の町中(フラット)が交通上の問題でカットされ、山登りで迂回するようになっている。
 おまけにハワイのスロットは例年2つ。
 かなり厳しい戦いを覚悟しなくてはならないのだ。

 2003年のハワイ終了後2週ほど休養し、11月上旬からトレーニングを開始した。
 用意された期間は3ヶ月半と、いつもよりチト長い(笑)。たいていは年にせいぜい3月くらいしかトレーニングしないので.....
 とにかく2003年はマトモにランニングをしなかったので、済州でもつぶれたしハワイでも全然走れなかった。雪辱(?)をはらすべく、11月はランニングに注力してベース作りのため距離を踏んでみた(といっても280kmくらいだけど)。
 そうそうインフルエンザの予防接種も忘れずに。

 12月からバイクも含めて総合的なトレーニングを開始。正月頃からじょじょにペースを上げはじめた。ランは週一回のロングラン以外はペース走とドリルに費やす。
 バイクも平日朝のエアロバイク(高HR)を入れ、週末のロングライドでも前を引くようにした。

 そして大きな病気もせず、そこそこ走れてきた1月末に決断、マレーシアにエントリをした。マレーシアは例年レースの1月前でもエントリが可能なので、こういう面では楽である。
 2月からスピードを上げ、中旬にバイク、ランのテスト(チェック)をして、ほぼ予定通り走れることを確認。あとの2週間はとにかく疲れをとることだけに専念して、練習時間をすべて睡眠、マッサージ、サウナに振り替え、できるだけフレッシュな状態でレースに望めるようにしてみた.......


 マレーシアへのツアーはホスピタリティツアーズ。
 仕事の都合で最短(木曜出発、レース翌日の月曜現地発の火曜朝帰り→そのまま仕事という強行軍)日程での参加になっちゃった。


 2年振りのマレーシア

 朝7時半頃に自宅を出て、成田へ。成田発10:30のマレーシア航空機でクアラルンプールに到着入国し。すぐにランカウイ行きに乗り換える。
 ランカウイに夕刻(というか夜)に到着した。
 自分の荷物はすぐに出てきたが、なんでも30名くらい日本人の荷物(バイク!)が到着しないとか.....
 その処理・手続き等で出発が遅れ、ホテル(City Bay View)に着いたのは23時をまわっていた。
 ツアーの津川氏の計らいで夕食は1Fにある中華料理。ビールも山ほど用意されていて、料理もたくさんでてきて大満足!

 翌日金曜はレジストレーションの最終日。
 朝バイクを組み立てる。なぜかスピードメーターが動かない...
 いろいろやってみるが、メーター台座にある接点の摩耗のようで、メータ本体の接点とコンタクトしないのだから仕方ない。幸いにもツアーメカニックの辻本さんがメーターを持ってきていたので、販売してもらった。
 組み立てたバイクのチェックがてら、大会事務局があるシービューホテルに向かう。

 相変わらず狭い(ロビーが)が、2Fの会場に入ろうとすると、何やら上のフロアでメディカルチェックをしろとのコト。
 3Fにあがってみると、看護婦がいて、身体測定ぃ〜。体重、血圧、心拍数のほかに身長も測定された。体重を量るのはわかるけど、身長まで測られたのは初めて!

 レースナンバやら、必要なグッズを受け取り、時間があるのでスタート地点であるフェリー乗り場(Jetty Point)先のイーグルスクエアにあるEXPO会場に行ってみた。
 ほとんど人もいず、のんび〜りしている。グッズも翌日にならないと入荷しないとのことで、かなり閑散としていたので早々に退散。

 いったんホテルに戻り、徒歩で近所へ買い物に。
 暑い!
 歩いているだけで汗が噴き出してくる。予想通り体感で気温は35度以上。
 一方、その暑さを割り引いても、マレーシアは安い!
 ランカウイの空港で日本円1万を現地通貨(RM:リンギット)に変えておいた(レートが1リンギット約29円弱)。
 ビールは1.3RM(38円弱)、子供の土産のTシャツも3枚で10RM。
 食堂でフライドヌードルなど食べても4RM(約115円)程度。

 旅行カバンを売っている店が多く、のぞいてみると30RM程度(布張りの60リットル程度のスーツケース)。
 よっぽど高い土産を買わない限り、滞在費は1万円でじゅうぶんか....

 夕方はカーボパーティの時刻にあわせ、ツアーの津川さん運転のレンタカーで会場に。
 イスラム圏なので、当然外で酒は飲めない。したかってアワードも含めて、パーティでアルコールは無し。
 食事はシェラトンが作っているようで、結構おいしい。
 早々にホテルに戻り、部屋で買い置きしたビールを......グビ....


 レース前日もバイクチェックイン以外とりわけすることもなし。
 午前中ちょっと(35分くらい)JOGをしたが、かなり暑い。とにかく汗が出るでる...........

 シャワーをあび、買い物をしたり、食事をしたり、ホテルのプールサイドで寝そべったり.....
 午後バイクチェックインを済ませ、あとはのんびりと買い物なぞ。

 早めの夕食はキャファの辻本さんたちと近くの中華に。一人30RMでお任せしたところ出てくるは出てくるは。
 日本円相当で900円もしないのに量も質も十分なフルコース。たぶん東京で食べたら1万円くらいだろうなぁ〜


 レース当日の朝、ホテル1Fのビュッフェは朝4時半から食事がとれるので、とっても助かる。
 おにぎりも作ってくれているし、量・質ともに十分。

 部屋で下地にディクトンの日焼け止めをいたるところに塗り込み、ホテル5時半にチャーターしてくれたバスに乗りこんで約2km先のスタートエリアに向かう。

 バイクのセットも終わると、時間があるので軽くジョグをする。たかだか10分くらいのジョグで汗びっしょり。かなり暑い、厳しいレースになりそうだ.........

 午前7時を少し過ぎると東の空がうっすらと明るくなってきた。
 ポンツーン(仮設桟橋)から、まだ真っ暗な海に飛び込む。
 左側に並んでいるカヌーにつかまったりしているうちにスタートの号砲が鳴った。

 まだ暗い中、あたりをつけて泳ぎ始める。
 なんといっても鳥目気味?なので暗いと全然見えないのだ。おまけに水が濁っていて、前を行選手もキックの泡くらいしか見えないので、頻繁にヘッドアップをしないと蛇行してしまう。

 クラゲではないが、海中生物がたくさんいるようで、顔、体、手足がピリピリと痛む。
 マイペースで折り返しを目指す。
 折り返し地点では、感触として一昨年の時よりも早く泳げていたような気がした。
 しかしUターンした直後、左足のふくらはぎに突然ケイレンが。
 かなり痛く、すぐには泳ぎ続けることができずに、少し立ち泳ぎをしてストレッチを..........
 しばし足を伸ばしていると痛みが治まったので、泳ぎはじめる。

 泳ぎはじめてしばらくすると、ブレス時に口に痛みが。
 これも我慢して泳ぐ。
 あとでバイクに乗ってから分かったが、どうやらクラゲ?にやられたようで、唇の裏側(つまり口の中側)がザクと切れていた......

 なんとか上陸するも、一昨年よりも7分!も悪いタイム。
 かなり落ち込んだ.............


 バイクでの挽回を計ってスタート。
 クアタウンを2kmほど走り、ホテル先を右折。すぐに左前方に見えてくる警察署の前を左折すると、いきなりの坂。
 スタート直後に脚を使う訳にもいかないので、インナー&ローでクルクル回して上る。
 登り切って、ガーと下ったらすぐにまた登り。これが3回繰り返され、ようやくフラットな場所に出たなと思ったら、そこがクアタウンの出口の交差点。ぐるーとアップダウンを繰り返してクアタウンを迂回していたのだ。

 この道路を空港方面に走り、しばらくして左折して海岸沿いに進む。ここからは以前と同じコース。
 ゆるいアップダウンが続くが、道幅も広く走りやすい。
 すでにかなりの気温を感じるので、どんどん水を飲みながら走る。

 小さなアップダウンをいくつか超えると、道路はフラットに。右折、左折、しばらくして右折。
 このあたりは一般の住宅と、リゾート、レストランなどが点在している。
 そして空港近くになると、両側に東南アジアらしい店が並ぶ。風の強い空港の滑走路外周道路を回り込み、橋をわたると再び木立の中に。
 ここはランカウイに2つあるシェラトンリゾートの一方があるところ。珍しくアップダウンとコーナーが続く。
 それでも木立の中で強い日差しが遮られるので、かなりありがたい!

 坂を下ると、2年前と違う新しい道になっていた。映画「アンと王様」のロケで有名なサマーパレスを左手に見ながら、島の周回道路に入る。
 約42km地点で左折してダタイ・ロードに。ここは一番奥にダタイ・リゾートがある、島北側のアップダウンロードだ。
 インナーを多用する登りをいくつか繰り返し、折り返し地点に向かう。

 クアタウンの交通渋滞を避けるために、バイクはトランジッションエリアに戻って2周回目に入るのではなく、クアタウンの警察署前で2周回目に入ることになったため、折り返し地点が奥に伸ばされていた。
 ダタイロードも無理せずイーブンで走り、再び島の周回道路に戻る。
 あとはクアタウンまで30km、ほぼフラット。


 しかし暑い!エイドは2年前よりはずっとしっかりして、水もスポーツドリンクもたくさんあった。
 とにかく水をかぶって走るので、水ボトル2本は必須。バイクコースでの気温は37度を下回らなかったそうなので(後で知ったんだけど)

 2周目。だんだん暑さがこたえてくる。
 最初の警察署先の登りも回転中心でクリア。空港に向かう海岸沿いの道に入る。
 とにかくエイドでは必ずボトルを取って上りで頭や身体に水をかけ、下りで冷やす......の繰り返し。
 空港周辺のフラット部分も風が吹き、しかもその風が38度?の熱風なのでたまらない........

 さらには暑さから、だんだん気持ちが悪くなってきた。
 もちろん暑いので固形物を取ることができないので、栄養分はドリンクで補給しなくてはならない。
 でもボトルに入れた薄めたカーボショッツを飲むと吐き気が ^^;)

 再びダタイロードの往復アップダウンに入ると顕著で、登りで心拍数が上がるとさらに吐き気が.....
 とにかく心拍数が上がらないように、ゆっくりと走ってみることにする。
 折り返しを終え、フラット区間に戻っても気持ち悪さは解消されず。仕方なく?バイクはゆっくり走り、頻繁に身体を冷やすことができる(エイドの間隔が短いという意味で)ランに賭ける作戦に切り替えた。
 残り30kmはガマン・ガマン。たぶん時速30km/hくらいしか出せず、固形物も取ることはできず、ひたすらエイドごとに水ボトルを2本とり、頭から水をかけて冷やしながらの走行となった。

 かなりの時間をかけ、ようやくクアタウンが近づいてきた。最後はゆるやかに下っているはずなのだが、向かい風が強い.....
 なんとかようやくトランジッションに戻る。
 この時点で当初たてた予想タイムより40分!も悪い.......


 ゆっくりと着替え、トイレを済ませ、ランスタート。
 作戦を切り替えたので、ラン勝負にするしか方法がない。最初の2kmくらいはペースを抑え、右折して折り返しを目指す道路からペースをあげることにした。
 コースはトランジッションから町中に2km入り交差点を右折。ゆるやかに登りになっている道を5km先で折り返す往復14kmを3周回と単純なもの。

 往きのゆるやかな登りは、後ろからの追い風となるとので、それほど登りを意識しなくて済むのがせめての救い。
 しかし暑い。バイクで気温が37度を下回ることはなかった......というコトは、ランスタート(午後2時すぎ)からしばらくは、当然その日の最高気温の中を走ることになるのだ。

 1周目の往路はバイクで身体を冷やしていたのでまだ良かったが、ペースを上げて走っているせいもあり、折り返し付近からだんだん暑さが身に染みてきた(表現が.....)。

 まずエイドに着いたら氷水を頭からかけ、帽子に氷を入れ、コーラとゲータレードと水を(3杯)飲み、スポンジを2つ取って次のエイドに向けて走り出す......の繰り返し。 エイドは約1.5kmおきにあるので、まるで1.5kmのランを何十本もやっているようだ。
 エイドでのストップ時間がかなり長いが、潰れるよりはマシか.......

 2周目の往路3kmくらいで、トップのリルデとすれ違う。トップはこれでフィニッシュだろう。
 自分はとにかく走るのみ。暑さのせいか歩いている選手多数。バイクで戻ってくる選手もたくさんすれ違う。
 最終ラップになるべく余力を残せるように、やや抑えて走る。
 そして3周目。とにかくガンバル(笑)。
 頭は完全に湯が沸いている状態。
 しかもバイクでほとんど補給ができなかったので、エネルギー切れ寸前。
 なるべく力を使わないように、股関節の動きと体幹の筋肉だけを意識してピッチで走る。
 向かい風で進まない下り坂をがんばって走ってラスト2km。

 ここからがキツイ。
 でも木陰が少しあるので、木陰になる方(道路右側)を選んで走る。
 そしてようやくフィニッシュエリア(=トランジッションと同じ)のイーグルスクエアにたどり着いた。
 まっすぐ進んでフィニッシュゲートをくぐり「
終了〜............」

 いやー、ホント暑くて疲れた。
 すぐに水シャワーを浴び続け、ずいぶんと回復した。
 医療テントで氷袋をもらってアイシングをしていたらすっかりと元気に。
 気持ちがいいので40分もアイシングをしてしまった。

 しばらくしてフィニッシュゾーンに戻り、きれいな夕日の中でのフィニッシュを観戦。
 だがリザルト速報も何も出ていないので、自分の順位も分からず(タイムもよくわからない:左の写真のように時計が反対側を向いているので見えなかった)。
 バイクや荷物を引き取り、ツアーの津川さんにホテルまで送ってもらい、自宅に無事だった(汗)旨の国際電話をかける。

 そのときはじめてカテゴリーで2位らしいことを知って一安心。
 昨年実績からハワイは2枠あると思われるので、なんとか目標達成!
 10回連続となるハワイ出場をゲットすることができた。


 マレーシアは運営も結構アバウトで、北米や日本などのキッチリとした雰囲気に較べると、ずいぶんとのんびりした感じがあるが、それはそれで逆に大きな魅力でしょう。
 まずは多少の遅れ(エントリーも含めて)とかは問題ないし、物価が安く(ランカウイ島全体が免税なので)滞在費がかからない。
 最終的には都合12,000円ほどを現地通貨に両替した。このうちの半分以上はスパイスなどのカミさんへの土産&子供の土産(Tシャツ等)、マッサージやら自分の土産にRM150くらい。
 滞在費(主に食費とビール代)としては3000円程度か.....

 レース当日夜の食事はホテル近くの中華食堂に行ったが、ヤキメシが4RM(120円以下)。翌日買い物にショッピングセンターに行ったが、やはりフードコートでのヤキソバが4RM。タクシーも4RM。
 子供のTシャツだって3枚で10RM(290円くらい)。
 ライセンス料がかかるために高いアイアンマングッズ(Tシャツ)だって30RMくらい(900円弱)。

 治安も良いし、タクシーや店などでボラれることも、まず無い。
 ツアー料金を考えると、宮古島やチェジュとほぼ同等。この点からもオススメである。

 でも暑い。
 日本の雑誌には「コースの難易度が低く初心者向け」のような表現で書いてあるが、それも気温が低ければの話。
 38度もあれば歩くだけでも汗が出てくるし、緩い坂も大汗をかく激坂に代わる可能性がある。
 夏の日本から来れば身体も暑さに慣れているだろうが、何しろレース日は2月の末である。
 最も寒い時期の日本から来るのだから、気温への順応性がすべてとなる
(と思う)
 オーストラリアやヨーロッパからの参加者も年々増え、結構レベルは上がっているように感じた。
 ハワイ狙いだと、かなりのレベルで走れないと難しいと思うのだが.......

 逆にハワイ狙いでなければ、コストも低く、気楽かつ安全に南国(東南アジア)のレースを楽しむことができるので、楽しいはず。帰りにクアラルンプールやシンガポール観光を組み合わせると最高かも!


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